◆もしだんなさまにしたなら


素敵な軍人がこれでもかこれでもかと登場する、制作サイドの意図を勘ぐりたくなるOVA「旭日の艦隊」。

ごらんになった方はきっとご贔屓の軍人さんができるはず?

もしあの方を旦那様にしたならどうなるだろうという、まさにどーでもいい予想です。

独断と偏見によるものであることをまずお断りいたしまして……。


その一。

「テレビの映りがおかしいんだけど、あなたちょっと見てくださる?」

▼大石長官

機嫌のいいときなら二つ返事で見てくれそう。

機嫌が悪ければ思いっきり邪魔臭そうにするが、結局は見てくれる。

ただし半時間後にのぞいてみると、修理を放棄して寝転がって本を読んでいたりする可能性もある。

故障が直れば直ったで「な、結構器用だろ?」とかなんとか自慢したり褒めてもらいたがったりで、あとが面倒。


▼原参謀長

頼めば見てくれる。

修理能力も高いので簡単な故障ならすぐ直してくれる。

ただし肝心の説明書がなかったり、工具が見つからなかったりすると、とたんに不機嫌になる。

また今度でいいと言っても「いや、やりかけた仕事だから」と言ってDIY店に材料を買いに出かけたり、夕食の時間になっても片付かなかったりで、頼むんじゃなかった状態になる可能性もあり。


▼高野総長

「そんなことは電気屋に頼め」でおしまい。

または、しぶしぶ見に来て作業しだすとのめり込み半分解体してしまう。

内部のクリーニングまでやってのけて大成功か、半壊状態で修理費倍増になるかは運次第。


▼海野大佐

黙ってテレビの裏側に座り込んでコツコツ取り組み、無事修理完了。

ついでに居間に掃除機をかけておいてくれる。


▼磯貝参謀

テレビの買い替えプラス感電の危険を覚悟の上で頼むこと。


その二。

「今日はちょっと頭が痛くてお掃除もお料理もしたくなかったの」


▼大石長官

「そうか、そりゃ仕方ないな」で散らかったままでもあまり気にしない。

「外食するか? そうか何か買って来ようか?」

しかし内心では(この怠け者めが!)と批判的である。

家事の怠慢は度重なると危険。


▼原参謀長

汚いままの部屋に足を踏み入れたとたん「あ」と云われる。

非難がましいことを云われなくても、無言で片付けをされるとつらい。


▼高野総長

雷注意報発令。


▼海野大佐

冷蔵庫から適当なものを出してきて適当に食べる。

少し寂しげ。


▼磯貝参謀

もぞもぞと文句を言う。

ただし作ってもらえるならインスタントラーメンでも文句を言わない。


その三。

久しぶりに友達と出かけて話が弾み、気がついたら午前様……。

「遅くなってごめんなさい」


▼大石長官

眉間に皺をつくって怖い顔で待っている。

その割には軽いお小言ですむ。

しかし手帳や引き出しを調べまわった痕跡がある。

浮気を疑われたようだ。


▼原参謀長

手を取って心配させないでくれと懇々と諭される。


▼高野総長

大雷が落ちる。

もしくは自分も呑みに出かけてまだ帰っていない。


▼海野大佐

真顔で心配そうに出迎えられる。

メガネをとって「無事でよかった……」とまで云われると申し訳なくて二度と夜遊びできない。


▼磯貝参謀

玄関にじっと座って帰りを待っている。

もちろん半べそ。